この記事でわかること
- 経済指標とは？
- FOMC（Federal Open Market Committee）って何？
- 経済指標を上手くトレードに活かす為には？
ごきげんよう。きよみです。
経済指標？FOMC(Federal Open Market Committee)？初っ端から難しい単語が続いてはトレードのやる気が削がれてしまいますよね。
正直トレードの知識を1から学んでいくことは、取引でポチポチするのに比べると非常に難しく面倒だと思われがちです。
だからこそ、他の人と差をつけることができるポイントにもなります。
自分が難しい、とか面倒って感じる場面は他の人にとっても難しくて面倒なんですよね。
しかし、「金利」を少し抑えておくだけで世界のお金の流れが見えるようになってきます。
トレードでも有利に働くことでしょう。というか知らないと大損する可能性があるのです。
もしよければ、この記事を読んでトレードの参考にしてもらえたらと思います。
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為替投資で使える！？11の重要な経済指標の見方・読み方を簡単に解説！
この記事でわかること 経済指標とは？ 重要だと言われる11の経済指標について 経済指標を上手く使うために ごきげんよう。きよみです。 みなさんはトレードをする際に経済指標を気にしていますか？ なかには ...
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尚、その他にも経済指標と呼ばれるものは沢山ありますし、その中でも重要指標と呼ばれるものも複数あります。興味のある方は、しっかりと他の指標についても知っておきましょう。
経済指標とは
まず経済指標とは、各国の政府や経済関連の中央省庁(日本では財務省、経済産業省、内閣府など)、中央銀行(日本では日本銀行)が発表している「経済に関連する統計」となります。
経済動向を把握する上で大切な指標になっており、結果次第（事前予想を大きく上回る、または下回った場合、悪い状況が長く続いた場合など）で為替相場が大きく変動することがあります。
為替取引で長期的な利益を上げ続けるために、経済指標はぜひチェックしておきたいです。
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為替投資で使える！？11の重要な経済指標の見方・読み方を簡単に解説！
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経済指標には多くの重要指標と呼ばれるものがあります。頭にいれておくだけでもリスク回避に繋がる可能性があるので、「重要」と言われるものはチェックしておきましょう。
為替取引をする上で経済指標の上手な利用方法
経済指標は、発表時間、重要度、対象の国・地域、指標名が、カレンダー形式で1か月程度前から分かるようになっています。
トレードをする前に、これから重要な指標が発表される予定がないかどうか確認しておきましょう。
発表時間になると、「結果」が出ますので、基本的には、この結果が「予想」よりいいか悪いかで相場の向きが変わってきます。
もちろん重要度が高いほど相場の動きが大きくなる傾向があり、予想より結果がいいときはもちろん、予想通りの場合も相場が好転することが多い傾向にあります。
また、見逃しがちなのが改定値でしょう。
例えば、重要度の高い指標の結果が予想よりも悪かったのに、ほとんど相場が下落しない時があります。
このような場合は、前回発表された結果が修正された値が同時に発表されており、改定値が前回値を上回っていることが要因である場合が多いです。
改定値は毎回発表されるものではありませんが、改定値が発表されている指標については確認しておくとよいでしょう。
FOMCとは
FOMCとは、Federal Open Market Committee（連邦公開市場委員会）の略で、米国の金融政策を決定する会合のことです。
日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。
FOMCを開催する目的は、米国の雇用の最大化、物価の安定、長期的な金利の見直しです。
具体的には、FOMCではアメリカの政策金利の引き上げや引き下げの判断をしています。
FOMCは、7名のFRB（連邦準備理事会）理事、5名の米連邦銀行総裁の計12名によって構成されています。
開催頻度は約6週間に1度で、年8回開催され、現在の景況判断と政策金利（FF金利）の上げ下げなどの方針が発表されます。
その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼし、世界中の投資家から注目が集まるのです。
現在アメリカのインフレ率は8％を超え（2022年7月時点）、家計にも大きな影響を与えています。
政策金利を上げることで、インフレ率を正常な水準に調整するという目的があります。
また米国市場の動向は、世界の市場に影響を強く及ぼしています。
日本の株式市場も、前日の米国市場の影響を強くうける傾向があります。
投資家から注目される理由
経済の中心である米国の金融政策は、世界中の投資家から注目されています。
金利と景気、為替は密接に関係していて、米国の金利が上がればドルは買われ、反対に金利が下がればドルは売られる傾向があるのは事実です。
また、金利が上がると企業は資金調達のコストが増加するため、景気も下向きになる傾向があります。
日本の株価に影響を及ぼすから
アメリカ株などを含む投資信託の購入者、あるいはアメリカ株を保有している法人、個人投資家にとって、株価に影響を及ぼすFOMCの方針は重要です。
そのため、FRB決定、さらにはFRBの「議長」の発言により、株価は大きく変動します。
そしてFOMCの影響はアメリカ株のみにとどまりません。
例えば、2022年に開催されたFOMCで、パウエル議長が利上げを匂わせる発言をした際には、アメリカ株のみならず、日経平均株価も変動。2022年1月27日には一時900円安を記録しました。
その後は日経平均は緩やかに上昇しているため、一時的な安値を記録しただけだと捉えられますが、一時的であれ日本の株価にも影響を及ぼすFOMCは、日本の企業にとっても看過できないトピックだと考えて問題ありません。
日本の輸出入に影響を与えるから
アメリカの利上げ、利下げの判断により為替が変動するため、FOMCの動向は日本の輸出入にも影響を与えます。
特に影響を受けるのは輸入サイドです。
日本のエネルギー自給率は11.8％とされていることから、日本は円安ドル高が進むことで、エネルギー資源の輸入に今まで以上にコストがかかるリスクがあります。
世界の経済動向に影響を与えるから
利上げ、利下げが進むことで世界経済にも十分影響を及ぼします。
例えば、アジア経済は新型コロナウイルスの影響により被害を受けつつも、2021年は成長率を + 7.1%と順調に伸ばしています。
日本総研の調べによれば、2022年の経済成長率は + 5.4%となる見込みですが、アジアの安定成長を阻害するリスクが、アメリカの利上げにあると説明されています。
アメリカの利上げが行われれば、自国の通貨がドンドン売られ、ドル買いが進むため、アジア各国は追加の金融緩和、財政拡張が難しくなります。
それだけではなく、アメリカに追随するようにアジア各国が利上げを行う可能性があるのです。
実際、アメリカで利上げが4回行われた2018年には、アジア各国の中央銀行はアメリカに追随するように利上げを行っていました。
半導体不足、電力不足によるサプライチェーンの問題が依然として続く中で、アメリカが利上げを行えば、各国の経済動向に影響を及ぼすことは容易に想像できるでしょう。
他にも、古くは1982年の利上げによって債務の支払い負担が増加したことにより、メキシコで金融危機が発生しました。
2000年代のITバブル崩壊に対しては大胆な金融緩和を遂行。
余剰資金がサブプライムローンを始めとする住宅市場に流れましたが、その後の利上げで不動産市場が暴落。
世界中を巻き込むリーマンショックに発展しました。
トレードで経済指標「FOMC」を役立てるには？
政策金利が与える為替相場への影響は非常に大きいです。
理論上のFRB利上げ影響がどのようになるのか見ていきましょう。
利上げの影響は？
- ドル相場はドル高に進み、利下げをすることでドル安に進む。
- 米国企業株価は下落し、利下げをすることで米国企業株価は上昇。
- 円相場は円安が進み、利下げをすることで円高に。
- 日経平均株価は下落し、利下げをすることで上昇。
- 興国通貨は下落し、利下げをすることで上昇。
- 原油価格は下落し、利下げをすることで上昇。
FRBが利上げをすると、米国の金利が高くなります。
資金は金利の低いところから高いところへ流れるのが基本です。
利上げはドルの人気を高めてドル高を生み、他通貨の価値を下落させます。
またトレードにおいては、予想との乖離がどれほどあるのかが大事になります。
詳しく見ていきましょう！
株価、景気との関係
まず、金利と株価の関係です。
企業は銀行融資や債券などでお金を借りています。
当然借りたお金には利息がつき、金利が上昇すると、この企業が支払う利息も大きくなります。
そのため、支払利息が企業の収益を圧迫することになるのです。
したがって、企業は資金を借りにくくなり、株価が下がることに繋がります。
また、資金繰りが難しくなったり、新規参入が行われなくなるため当然景気も悪くなります。
金利と投資家
金利が上昇すると、国債をはじめとした債券の利回りも上昇し、投資家は、価格変動リスクの大きい株式より、債券で安定したリターンを求めようとします。
そのため株式市場から資金が流出し、株価が下がる要因となるのです。
為替との関係
続いて、金利と為替の関係です。
金利の高い通貨を持っていると、それだけ利息を得ることができます。
そのため金利の安い通貨を売って、金利の高い通貨を買おうとする動きが活発になり、アメリカの金利が上がるとドル高に、金利が下がるとドル安になる傾向があるのです。
金利と為替
実際、昨今の日本とアメリカの金利差により、ドル円は大幅な円安ドル高で推移しています。
日本は金融緩和を続けており低金利、それに対しアメリカは利上げを行なっているためです。
政策金利は株価、為替、景気に大きな影響を与えています。
仮想通貨市場に与える影響
最近の暗号資産（仮想通貨）市場は、冒頭でも述べたように、株式やその他のリスク資産と比較的密接に相関するようになっています。
2022年8月には国際通貨基金（IMF）が、ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）と、アジア株式との正の相関係数が急上昇している点について分析結果を発表。
新型コロナウイルスのパンデミック前（2017年〜2019年）とパンデミック後（2020年〜2022年）では影響レベルが一変しており、金融市場のリスク要因になり得ると指摘しました。
株式などは他の資産との相関性は過去には低かったこともあり、常に同じ状況とは限りません。
しかし、最近は、伝統的な金融資産と相関性が高まっていることで、仮想通貨投資家もFOMCを非常に注視しています。
実際に7月のFOMC後は仮想通貨の価格も変動しています。
株価指数と同様にビットコインやイーサリアムの価格も上昇しました。
7月28日の仮想通貨市場では、ビットコインが前日比＋8.5%、イーサリアムは前日比＋13.9%と大幅反発しています。
そして、実際にジャクソンホール会議後には仮想通貨市場も下落しました。
想定している動きと違う動きをする可能性もあるのが経済指標
2016年にはFRBの利上げで円高が進み、日経平均が下落する事態になっています。
FRBの利上げが日経平均の下落につながった仕組みを説明します。
2016年は年始から、円高の動きが加速しました。
2015年には1ドル＝120円程度だったのが、1月には115円程度まで上昇しています。
年内は、1ドル＝100円程度で推移しました。
その後、2016年は円高で推移しています。
ここで注目したいのが、円高を加速させた要因の1つがFRBによる利上げになります。
FRBは2008年のリーマンショック以降、FF金利をほぼ0にする「ゼロ金利政策」を実施し、同時に国債を大量に買い入れる「量的緩和」を段階的に行うことで資金供給量を増やし続けてきました。
そうなると、アメリカが低金利になるとドルの魅力が低下しました。
そのため、余った市場の資金は新興国などに流れ込み、原油価格等を押し上げる結果となっています。
原油価格の代表的指標であるWTI（ウエスト・テキサス・インターミディエイト）は2009年ごろから上昇を始めて、1バレル＝100ドル前後となっていますが、FRBは2015年12月、イエレン議長は労働市場の改善を理由にゼロ金利政策を解除しています。
それによりFF金利を引き上げられたのです。
資金は金利の高いところに流れるため、原油に集まっていたマネーが再びドルに集中する事になったのです。
その結果、原油価格の暴落が起きました。
又、FRBが利上げを実施したことで、資金の流出が発生した新興国の経済が停滞し、投資家はリスクオフの手段として、安全資産の代表である円を買いが多く入った結果、円高が進みました。
FOMC時の具体的な狙い目は？
市場が0.25％の利上げを予想しているときに0.5％の利上げが行われると、予想以上の結果ということで、為替はドル高に進み、株価は下落方向に影響が出たりします。
そのため、指標トレードを行う場合では、結果が出ると同時に予想以上の利上げの場合、ドル買いでポジションを持つ、株の場合は売りでポジションを持つことで利益を得る人が存在します。
また長期的に見ても利上げされた通貨は買われる傾向にあるので、ポジションをドル買いである程度持ち続ける方法もある事は覚えておきましょう。
※予想との乖離が、市場が織り込み済ということもあるので、必ずしも利益が上げられる。狙った方向に進むとは限りません。
そのため、妄信せずに『投資に絶対はない』ことを重々理解したうえで行ってほしいです。
また、市場に注目する大きな機会であるため、ボラティリティが非常に大きくなります。
通常のトレードを行うよりも、利益が大きく得られる反面、損失も非常に大きくなりやすく、リスクリワードも冷静に判断しづらくなります。
そのため、大きな指標の発表の際には敢えてトレードを行わない人もいます。
まとめ
経済指標のFOMC(Federal Open Market Committee)についてまとめてみました。
また、実際の取引における活用方法も簡単なものですが、少し解説させていただいています。
金利が理解できると、トレード、世界のお金の流れを理解することができ、より深くトレードを楽しむことができると思います。
要点まとめ
- FOMCで注目されるのは【政策金利】
- 経済指標発表後想定外の動きになる可能性は頭に入れておこう！
- まずはデモで練習するのもあり。
FOMCは為替投資をする上では、非常に重要な指標と言われています。米ドルだけでなく、世界経済にも影響を与える可能性すらある指標であるのは間違いありませんので、注意してみておく事がおすすめです。
動きの大きな指標になるので、注目度は非常に高いのですが、慣れるまではどういった動きなのか、思ったよりも動きがあると言った事もあるでしょう。
為替での投資を考えている場合、まずはデモ取引を利用する事をおすすめします。
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一部のバイナリーオプション業者やFX業者では、登録不要、無料でデモを利用する事が出来るので、まずはそちらで試してみるのがいいでしょう。慣れない間に実際に取引を行うと言うのは悪手になってしまう可能性も高いです。
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動きが想定されているのに動かない、動かないはずなのに動きが出ると言った事も十分に考えられるので、まずはデモ取引でと言うのは必要な事と言っていいでしょう。
FOMCは重要な指標です。だからこそ、投資家は注目していますし、狙い目と考えています。その投資家の心理を読む事を考えてみると上手くいくかもしれません。
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