この記事でわかること
- 経済指標とは?
- 経済指標ECB政策金利について知っておこう!
- デモ取引を使って指標発表後の動きに慣れてみましょう。
ごきげんよう。きよみです。
皆さんは経済指標や要人発言を気にしながら投資(株・為替)を行っていますか?
投資の方法は、本当にたくさんあります。
中には、経済指標や要人発言など気にしないという方もいるでしょう。
しかし、世界経済は『金利』というものに驚くほど影響を受けています。
そして、その金利を発表するのが、経済指標の政策金利なのです。
今『円安』、『物価高』と騒がれているのもアメリカの政策金利により利上げが行われたことによる影響が大きいのです。
そんな大きな力をもつ『金利』を理解することで、みなさんの投資に役立ててもらえたらと思います。
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他にも重要指標と呼ばれる経済指標は多く存在しているので、興味のある方は知識として頭に入れておく事をおすすめします。
経済指標とは
経済指標とは、各国の政府や経済関連の中央省庁や中央銀行(日本では日本銀行)が発表している経済に関連する統計となります。
経済の動向を理解するうえで大切な指標になっており、物価・インフレ率・失業率・小売売上高・国内総生産などは景況を示す重要な経済指標です。
結果次第(事前予想を大きく上回る、または下回った場合、悪い状況が長く続いた場合など)で為替相場が大きく変動することがあります。
経済指標発表直後にその結果を受けて、日経平均株価や個別銘柄の株価、為替相場が大きく動くこともよくあることです。
為替取引で長期的な利益を上げ続けるために、また損失を出さないためにも経済指標はぜひチェックしておきたいです。
ECB政策金利とは
欧州中央銀行(ECB)の最高意思決定機関であるECB理事会によって、景気や物価の安定を図るために決定される政策金利です。
欧州連合(EU)加盟国のうち、ユーロを法定通貨とする19カ国に適用されています。
政策金利決定を含む金融政策に関する理事会は6週間ごとに行われます(金融政策と関係のない理事会は別に開催されています)。
総裁、副総裁、4名の常任理事、19カ国の中銀のうち輪番による15の中銀総裁の持ち回りで投票権を持ち多数決で決定しています。
欧州理事会議長及び欧州委員会から1名の委員が理事会に出席権を有し、欧州理事会議長は議案の提出も可能であるが、最終の投票には参加できません。
ECBは市場金利の上限・中心・下限となる3つの政策金利を設定しています。
中心となるのは、民間銀行が国債などを担保に中銀から資金供給を受ける際に適用される「主要政策金利」です。
上限は銀行が市場で資金を調達できない場合に中銀から借り入れる際の「限界貸出金利」で、下限は銀行が余剰資金を中銀に預ける際の「中銀預金金利」です。
政策金利の設定方法は各国によって異なる。
米連邦準備理事会(FRB)は民間銀行が資金をやり取りする際に使う短期金利であるフェデラルファンド(FF)金利を足元で2.25~2.50%に誘導しています。
日本は金融機関が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を適用しており、これが現在の政策金利となっています。
ECB欧州中央銀行とは
ユーロ圏19か国の金融政策を担う中央銀行です。
欧州中央銀行とは、ユーロ圏19ヵ国の金融政策を一手に担う銀行です。
- オーストリア
- ベルギー
- キプロス
- ドイツ
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ギリシャ
- アイルランド
- イタリア
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ポーランド
- ポルトガル
- スロベニア
- スペイン
英語で「European Central Bank」と表記し、その頭文字をとってECBとも呼ばれます。
1998年に設立され、本部はフランクフルトに置かれていて、欧州中央銀行の組織はドイツ連邦銀行およびドイツの州立銀行をモデルにしています。
世界金融危機以降はドイツ連銀の牽引力が低下しています。
欧州中央銀行の主たる業務は、ユーロ圏における金融政策の実施によりユーロ圏全体における物価の安定と雇用の創出です。
これは欧州連合条約にも規定されていて、このような目的を達成するために、欧州中央銀行は様々な役割を果たしています。
例えば、2009年にギリシャで起こったギリシャ危機の際、欧州中央銀行は、ギリシャに財務健全化を行なうよう通達すると同時に、EUやIMF及び民間企業からの支援の手を差し伸べるべく努力をしました。
ギリシャはEU全体の経済において、その約3%にも満たない小さな経済規模の国家ですが、EUやその他の世界各国はユーロ圏の債権を保有しています。
そのため、欧州中央銀行がギリシャを救済しない限り、ユーロ圏全体の経済的信用が失墜してしまう恐れがあったため、欧州中央銀行はギリシャ経済に積極的に介入しようとしていました。
欧州中央銀行はEUに加盟している1国の経済を支えつつも、ユーロ圏全体の経済の安定化や成長に寄与しているのです。
欧州中央銀行は主に以下のような役割を担っています。
健全な公開市場操作
ユーロ圏の各銀行の自己資本比率の動向や、EU全体の経済状況を考慮しつつ、国債や手形の売買を行なうことで、EU経済の安定的成長を目指しています。
預託機関
EU加盟各国の民間銀行の資金を預かっています。
資金貸付機関
EU加盟各国の民間銀行に融資を行なっています。
ユーロ圏の準備通貨の保有と運用
各国の中央銀行は準備金を持っていますが、このお金は取り決めにより欧州中央銀行に預けられ、その管理と運用を欧州中央銀行が行なっています。
外貨準備高の合計は400億ユーロにのぼり、その30%以上はドイツ連邦銀行の、およそ20%はフランス銀行のそれぞれ準備金です。
各国の中央銀行は準備金および準備外貨を保有しているが、マーストリヒト条約のもとでこれらは欧州中央銀行に預託されています。
決済システムの円滑なオペレーション業務
決済システムの円滑な運営を推進しています。
統計及びその分析
EU各国の財務状況データを収集し分析しています。
国際協力
欧州中央銀行はヨーロッパを代表する中央銀行です。
そのため、ヨーロッパの代表として国際経済に対して積極的に協力しています。
欧州中央銀行の独立性と世界に与える影響
欧州中央銀行は、法律によってその独立性を保証され、様々な国から政治的介入を受けないまま運営されています。
しかし、一部にはこの運営方法が閉鎖的であるとの声もあります。
例えば、EUの市民に対し、欧州中央銀行は情報提供が少ないという批判がありますが、欧州中央銀行は欧州議会や欧州連合理事会に対して、説明責任を負っています。
議会が民主的運営を行なっている以上、欧州中央銀行は民主的に運営されています。
そのため、EU各国の市民は間接的ではあっても、欧州中央銀行の運営にかかわっていると言えます。
通貨価値の漸減をめぐる議論
欧州中央銀行はイングランド銀行のように対称性をもつインフレターゲットを採用するべきだとする経済学者が多くいます。
イングランド銀行はインフレターゲットを2%±1%としているのに対して、欧州中央銀行は「2%以下であり2%近くにする」と、曖昧なものとしています。
欧州中央銀行に課せられた目標が低いという批判は存在していて、インフレ率を抑制する立場にあります。
そういったこだわりが、欧州経済情勢のより広いニーズに応えない金利決定がなされていると考える者もいるのです。
このようなインフレターゲットに関する批判は欧州中央銀行に限らず、多くの中央銀行でも言われるものです。
イングランド銀行が採用していることも考えると、この論点が連合軍軍政期に英米が対立した延長にあると評価できます。
欧州中央銀行による低金利設定は地価バブルが起っているヨーロッパの地域では適当なものではないという批判があり、この低金利はアイルランドの地価バブルの要因となりました。
低金利はユーロ圏全体としてデフレーション回避のために設定されています。
欧州中央銀行の低金利政策は通貨の実質的価値を漸減させて交換手段としての活用を促し投資・消費へ使わせようとする目的で共通しているのです。
欧州中央銀行が欧州経済をどのように捉えていて、何をもって金利を決めているのか理解しておくと今後の展望を知ることにもつながりそうですね。
政策金利の利上げで為替・株価・物価はどう変わるの?
利上げと為替
投資家は、利益が得られるため、より金利の高い国に預金したり、金利の高い国の国債を購入したりする傾向があり、利上げによって二つの国のの金利差が広がることで、金利が高い国の需要が高まります。
その結果として、利上げした国が通貨高になります。
つまり、日本で利上げが行われれば、日本の金利が諸外国より高くなり、日本の資金需要が高まることで円高になると言う訳です。
尚、円高になると、外国の製品やサ―ビスを安く購入できるようになる一方で、米株などの価値が下がります。
利上げと株価
利上げすると、企業は借入の支払利息が増えて減収につながり、新規借入を控えるようになります。
その結果、企業の経営に悪影響が出るため、株価は下落します。
ただし、利上げは景気の回復・拡大期に、経済の安定を図るために実施されるのです。
そのため適切に利上げが実行されていれば、株価への影響は問題有りません。
利上げと物価
物価はモノの需要と供給に左右されます。
需要が供給を上回ると物価が上がり、逆に需要が供給を下回ると物価が下がるのです。
利上げにより、お金を借りるときの金利が高くなると、企業や個人が資金を借りることが難しくなります。
そうなると、企業や個人は借入を控えるようになるため、経済が不活性化します。
そのため人々の購買意欲も低くなるため、最終的に物価は下がります。
経済指標における政策金利の立ち位置は?
経済指標は、カレンダー形式で1か月程度前から発表時間、重要度、対象の国・地域、指標名が分かります。
政策金利も経済指標の一つであるため、あらかじめ知ることが出来ます。
政策金利の場合は、全世界の投資家が注目するイベントです。
そのため、値動きがその他の経済指標の値動きとは比べ物にならないくらい動きます。
では一体何をしたらよいのでしょうか?何に気を付ければよいのでしょうか?
まず、株にしろ、為替にしろ今ポジションをもっているかどうかです。
場合によっては、大きなマイナスが起きてしまいますので、そうならないようにポジションを整理しておく必要があります。
また、今ポジションを持っていない場合は、トレードを行うか、行わないか事前に決めておく必要があります。
非常に大きな値動きになりますので、好奇心だけで飛び込むと大やけどでは済まないことになりかねません。
トレードを行う場合は、事前に何ロットで入るか、どの程度の損失まで許容できるのか、スリッページやスプレッドが大きく開いてしまうことも考慮しておく必要があります。
そういったことを考慮したうえで発表時間を待っていただけたらと思います。
まとめ
正直FOMCに比べると、ECB政策金利は値動きが少ないです。と言うのも通貨には流通量があり、米ドルとユーロを比べると米ドルの方が流通量が多く、影響力が強いと言われています。
そのため、そこまで気にしないという方もいるでしょう。
しかし、短期の場合であればドル円で10pips前後動きがあるため値幅を取りに行くことができるでしょう。
ただ、値動きは『金利』の影響を受けますが、『金利』以外の影響も大きく受けることを忘れてはいけません。
必ずしも利上げしたから、その国の通貨の価値が上がるわけではないのです。
思った通りにいかないこと、いろんな可能性があることも視野に入れつつ投資を行う必要があります。
そのことを忘れずに、この記事がみなさんの投資の役に立ってもらえたらと思います。
要点まとめ
- 経済指標の中でも「政策金利」は重要指標
- ユーロは米ドルに次ぐ流通量がある
- アメリカ指標よりは影響力は少ない
為替が「動くかもしれない」と感じる事が出来るだけでも、経済指標は重要性が高いです。
指標の発表で想定外の為替の動きが起こる事も十分に考えられるので、気に掛ける必要があります。経済指標発表での為替の動きで取引をしないとしても、リスク回避の為にポジションを取らないと言う事も可能です。
どういった動きをするのか気になる方は、まずはデモ取引で見てみるのがおすすめです。
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