この記事でわかること
- ダウ理論とは何か基礎から学べる
- ダウ理論を用いた相場の見方とエントリーポイントを理解できる
- 総合してバイナリーオプションの勝率が上がる
ごきげんよう、きよみです。
今回は「ダウ理論」について初心者の方にもわかりやすいよう、基礎から応用、そしてバイナリーオプションの勝率上げることについてまで網羅し記事にします。
ダウ理論はバイナリーオプションでテクニカル分析を身に付けるならまず覚えておくべき理論で、多くのトレーダーが意識している「基礎」かつ「重要」なポイントですので、ぜひ今回の記事を参考にして役立ててください!
ダウ理論って何?
ダウ理論は、アメリカの証券アナリストでテクニカル分析の先駆者でもあるチャールズ・ダウが提唱した「株価は全ての事象を織り込む」という相場理論のことです。
詳しくは順を追って解説していきますが、端的に言うと「相場や値動きには理由や癖があって構築されている」ということを説明した理論です。
巷ではダウ理論を知らずに稼いでいる人はいないとまで言われているのですが、「ダウ理論」とは知らずともチャート分析の基礎にあたるものですので、知らず識らず実はダウ理論を活用していたという方も多いと私は思います。
そういった意味では、結局相場自体も投資家・トレーダーが構築しているため、稼いでいるトレーダーがダウ理論を用いていることを逆説的に考えると相場が見えてきます。
バイナリーオプションでも当然重要な知識となりますね。
ダウ理論を有効とする主な理由
複雑な言い回しをしてしまいましたが、なぜダウ理論がテクニカル分析に有効なのかを要約すると以下のようになります。
ダウ理論を有効とする理由
- 投資家・トレーダーの基礎として重要視されるのがダウ理論
- そのため投資家心理がチャートに反映され構成される
- トレンドはダウ理論に従って形成されていることが多い
ダウ理論を元に動く人間が多いということは、トレンドが形成されチャートに反映します。つまりエントリーのタイミングや勝率を上げるために道が見えてきます。
ダウ理論は、以下の6つの基本法則から構成されています。
ダウ理論6つの基本法則
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類がある
- 主要トレンドは3段階から形成される
- 平均は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
中には「当たり前だろう」という事も含まれていますが、その当たり前という事が大事です。先程「知らず識らずのうちにダウ理論を使っている」というような表現もしましたが、当たり前のチャートの中にも「理論」があることを認識することができますね。
特に「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」については取引とエントリーポイントに直接影響する部分ですので、より詳しく意識してみましょう。
平均はすべての事象を織り込む
表現の規模が大きいですが、ある意味この言葉にすべて集約されそうな気がします。
ここでの平均とはチャートの市場価格のことで、つまり政府が発表する経済指標や、企業の業績、自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需要に関するすべての事象が市場価格に織り込まれているということです。
逆説的に表現すれば、どんな価格やチャートにもそうなった理由が存在するよ、という風になるでしょうか。その意味で効率的な市場仮説の主張に基づいた考えとも言われています。
トレンドには3種類がある
トレンドは「短期」「中期」「長期」の3つの種類に分類が可能という考え方です。
具体的には以下のように定義されています。
- 短期:3週間未満の短いトレンド
- 中期:3ヶ月程度のトレンド
- 長期:1年や数年間を見込むトレンド
基本的にバイナリーオプションで活用されているのは「短期」「中期」でしょう。
主要トレンドは3段階から形成される
主要トレンドは買い手の動向によって以下3つの段階からなるとする考え方のことです。
- 先行期:市場価格が落ちきったと考える少数の投資家が"底値買い"をする時期
- 追随期:市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期で、価格は上昇局面
- 利食い期:先行期の投資家が売りを行い利確する時期。価格の上昇が小さくなっていく。
これも感覚的にわかりやすいですね。投資家であれば何度も見た光景でしょうし、定義付けされるならこのような表現になる、というところでしょう。
平均は相互に確認される必要がある
複数の平均的指標が存在する場合、その両者に同じシグナルが見られないならトレンドとして捉えることは出来ないとする考えです。
ダウが活躍した頃のアメリカでは工業生産が盛んで、工業製品が増えれば必然的にその製品を運ぶ運輸業も活性化(つられて株価も上昇)するという、至極当然ながら心理を実際にチャート形式で導き出し定義しました。
逆を言えば「相互関係」にある価格がある場合、それらに似たトレンドが発生していないと本物のトレンドとはみなさないと言うことです。
バイナリーオプションやFXでこの流れを考えてみると、USD/JPYが下落している時に、為替相場でドルが相対的に売られているとするならEUR/USDは上昇するはずです。
このように関連する通貨ペアの値動きを予想したりも可能となってくるので、何が本当のトレンドなのかを追う意味はバイナリーオプションでもかなり重要な要素となりますね。
トレンドは出来高でも確認される必要がある
トレンドが発生する時は出来高も多くなり、逆に言えば出来高が伴っていないトレンドはあくまで一時的なもののためトレンドとして続きしないとされます。
こちらは文字通りなのですが、あくまで株式市場での話です。深くは意識する必要はありませんが、長期トレンドになるような時は、言わば誰がどうみてもこれはトレンドだと言える状況証拠が揃っている時とも言えるでしょう。
トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
はっきりしたトレンドが出現した場合、転機のシグナルが発生するまでトレンドは継続するというものです。
これも理屈を考えると納得できるもので、トレンドはその流れに従って売買する投資家が多いことを意味し、トレンドに逆らった売買では利益を得る事が難しいでしょう。
では明確な転換シグナルとは何か?を説明するため、次の項目ではそもそも「トレンドとは何か?」を掘り下げてみます。
トレンドとは具体的に何か?
ダウ理論は、トレンドを構築する要素を凝縮した理論であることをここまで見てきました。
ではその「トレンドとは何か?」ついて改めて見てみましょう。
まずトレンドは3つの種類に分類されます。
トレンドの種類
- 上昇トレンド
- 下降トレンド
- レンジ相場
トレンドの通称と分類については「見たまま」ですね。
重要なのはトレンドの始まりと終わりを知る事で、その見極めができればもちろん「勝つ」ことができます。
上昇トレンドと下降トレンドを図で見てみました。
上昇トレンドは、連続した高値と安値はそれぞれ前の高値と安値より上昇していることがわかりますね。
逆に下降トレンドは、連続した高値と安値がそれぞれ前の高値・安値よりも下がっている状態です。
これらのトレンドの場合、黒の矢印が示すように価格の変動が進む中どの段階で「トレンドだと確定」して良いものでしょうか?
トレンドの確定
上昇トレンドで見た時で説明すると、1つ目の高値を更新した時点で上昇トレンドと判断し、その後高値と安値がそれぞれに更新、そして次に高値を更に更新したタイミングがトレンドが継続したという判断タイミングです。
バイナリーオプションに活かす考え方としては、例えば上昇トレンドと判断できる場合はもちろん「High」にエントリーを行い、逆に下降トレンドの場合「Low」にエントリーすることで勝利を上げる事が可能になります。
初歩的な理屈ですが、ある意味最も大事な事でもあります。そして次に知るべきはトレンドの終わり「転換シグナル」となります…が、それを説明する前に先にしっておくべきポイントがありますので、次項目へと更に読み進めてください。
押し安値と戻り高値を知る
上昇トレンドおよび下降トレンドで出現する「押し安値」「戻り高値」を解説します。
押し安値って?
押し安値は上昇トレンドで出現する為替のポイントで、上昇トレンドで「高値の起点となった安値」を「押し安値」と呼びます。
戻り高値って?
逆に戻り高値は下降トレンドで出現する為替ポイントで、下降トレンドで「安値の起点となった高値」を「戻り高値」と呼びます。
押し安値と戻り高値から見極めること
当然ですが安値と押し安値とで、そして高値と戻り高値とでは意味合いが違っており、そのために分けて呼びますし考えます。
その理由とは何か、以下の図と説明で一目瞭然となります。
ポイントで示した箇所の持つポイントを見てみましょう。
- 前回の高値ラインを押し返した「起点」となる安値(押し安値)
- 前回の高値を②の安値は超えたものの、次の高値が更新できず、買いの圧力の失速を確認
以上のことから、①の押し安値と②の安値を比較すると、①の押し安値の方が力が強く働いていると解釈できます。
逆説的な解説になりましたが、「押し安値」が相場として重要視され起点とされている理由も、このことから見えてきますね。
ここまでを知ると記事中で何度も触れてきた「トレンドの転換点」を知ることができます。
トレンドの転換点を図解
以下の図をもとに解説します。
こちらの図はトレンドの転換点を学ぶ際に良く例題として取り上げられるものですので、見た事があるという方もいらっしゃるかも知れません。
「A~D」の4つのポイントの中から、トレンドの転換点はどこか探すというもですが答えは「D」となります。
理屈としては押し安値のラインを完全に下回った(ブレイクした)ので、上昇トレンドの流れが切り替わったと言うものですが、確かに図だけを見ても下がっていきそうな雰囲気になっていますよね。
そういった感覚で見ていたものを理屈で知ることが、バイナリーオプション取引攻略には重要です。
そのほかのポイントが転換点とならない理由
- 【A】直近の高値は下がったが安値は上がっている。そのためこの段階では上昇トレンドが終わったと判断するのは早く、場合によってはレンジ相場に以降する可能性もあり、明確な転換点として弱い
- 【B】高値も安値も前回よりも下がっているが、押し安値をまだブレイクしていないので同じく転換点としては弱い
- 【C】再度高値を更新しているので、当然転換点とはなりません。カタチは歪ですがよくある事で、こういった要素を加味し、AやBでは弱いという理屈でもあります
- 【D】押し安値をブレイクしましたので、トレンドの転換点として有効となります
ここまで読み進めてくると、段々チャートの動きと理屈が見えてきたと思いますが、ここでいよいよバイナリーオプションの実践に活かす話を!
バイナリーオプションのエントリーポイントを知る
今回ダウ理論の解説をした意図として、バイナリーオプションの勝率を上げるというものがあります。
つまり「どのタイミングでエントリーすれば良いか」「HighかLowかの選択で迷わない」この2つを理論から導き出せれば効率よく投資を行うことができますよね。
ダウ理論を用いたエントリーポイント
先程の図をそのまま使い解説します。
押し安値をブレイクした「D」のポイントで上昇トレンドは終了しました。そのため「D」を通過した後、再度上昇し押し安値のラインに到達したタイミングで「Low」をエントリーするのが、ダウ理論からの鉄板となります。
相場が下降の流れに入ったタイミングでの「Low」なのでシンプルながら理にかなったエントリーとなっていて、多くの投資家やトレーダーも意識している故にこの流れに拍車が掛かっているということでもありので覚えておいて損はないでしょう。
理屈で考えると難しいですが、やっている事はとても簡単なので、デモ取引でも何でも良いのでとにかくチャートを見ていると自然と判断できるようになりますよ。感覚でエントリーポイントが見えてきたら勝負の時ですね、勝率アップができるハズです。
参考【私の必勝法】バイナリーオプションで収益を上げるコツ公開します
まとめ
今回はダウ理論と、ダウ理論を用いてバイナリーオプションのエントリーポイントを知るまでを解説しました!
もちろん理論は理論で全てのケースで100%勝てると言った類のものではありませんが、バイナリーオプションは投資回数を増やし勝率を上げていく投資です。理論をもって取り組むことで間違いなく勝率は上昇傾向になるので、うまくご自身の中で消化し活用してください。
少しでも利益になるのならダウ理論を使うのも反対はしません。基礎の基礎でありトレンドを掴むと言う意味では非常に重要な戦略だと言うのは間違いないでしょう。
要点まとめ
- ダウ理論はチャールズ・ダウは説いた為替分析の基礎となる重要な理論
- ダウ理論を知ることでトレンドを掴むことができる
- トレンドを知ればバイナリーオプションの勝率は上がる
もちろんダウ理論はどのバイナリーオプション業社でも有効ですが、先程も書いたようにまずはチャートを繰り返し見ることが重要と考えるため「デモ取引」を有している、以下2業社を使うことがおすすめされます。
「ザオプション」
ちなみにどちらの業社も現在、口座開設+初回取引で5,000円のキャッシュバックも行っているので、デモ取引で慣れた後、実際に取引を行うにもお得となるので、ぜひ以下の記事なども参考にしてバイナリーオプションを攻略してみてください!
そのほかバイナリーオプションの攻略関連や、バイナリーオプション業社についての記事も随時アップしているので、お時間よろしければ他の記事もご覧いただければ幸いです。
以上、きよみでしたー!
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