この記事でわかること
- 損益分岐点の考え方
- バイナリーオプションの損益分岐点、必要や勝率や損益の計算方法
- 損益分岐点から見る使うべきバイナリーオプション業社
ごきげんよう、きよみです。
今回はバイナリーオプションの損益分岐点についての記事になります。
「損益分岐点」という言葉も、普段から投資や経理などお金の計算をされている方は別ですが、あまり馴染みがないという方もいらっしゃると思います。
バイナリーオプションで利益を出すために必要な勝率であったり、損益の計算、投資の考え方などが身につきますので、ぜひ今回の記事を参考に損益分岐点について興味をもっていただければ幸いです。
損益分岐点とは
損益分岐点(そんえきぶんきてん)は、もともと経営や会計用語のひとつで、収入と支出が釣り合う地点のことを指します。
つまり損益分岐点を下回れば「赤字」、上回れば「黒字」ということで、ビジネスであればどの程度の経費がかかっていてどの程度の売上が見込めるのかを計算し、損益分岐点を決めます。
バイナリーオプションにおきかえると、損益分岐点を知ることで損切りや、黒字で辞めるタイミングも見つけることができるほか、そもそもどの程度勝率を出せれば黒字になるのか計算することもできるので、精神的にも安定した取引ができるようになります。
では実際に損益分岐点を計算してみましょう。
損益分岐点の計算方法!
バイナリーオプションの損益分岐点の計算式はシンプルで、以下の通りです。
バイナリーオプション損益分岐点
100÷ペイアウト率=損益分岐点
ペイアウト率が仮に「1.90倍」だとすると
100÷1.90=52.63
1.90倍のペイアウト率での勝負なら、勝率約53%以上を確保できれば利益が出ることになります。
海外バイナリーオプション業社の場合、取引方法や取引時間によってもペイアウト率が異なるほか、そもそも業社によっても違うので一概には言えませんが、上記の式を覚えておけばある程度の試算は出すことができます。
ペイアウト率 | 損益分岐の勝率 |
---|---|
1.95倍 | 51.28% |
1.90倍 | 52.63% |
1.85倍 | 54.05% |
1.80倍 | 55.55% |
上記の表を見ると1.90倍と1.85倍あたりで大きな差が発生していることが感じられますね。
ペイアウト率が高い方が当然一回の配当が大きいので「低いより高い方が良い」とは誰もがご存知なものの、改めて勝率の損益分岐点としての数字に出してみると違った印象を受けられた方も多いのではないでしょうか。
実際は取引の種類や使う業社によっても異なりますが、複数のペイアウト率が入り混じった投資となる事が多いのでおおよそは平均「1.85倍」、つまり「約54%」程度を維持することがバイナリーオプションで利益を出すための1つの基準であると言えるでしょう。
ちなみに勝率計算はシンプルなので迷われることは無いと思いますが、一応下記計算式で出します。
投資成功回数÷エントリー成功数×100=勝率(%)
バイナリーオプションは二者択一のシンプルな投資で、確率上は何も考えず投資をしても50%の勝率に収束しますが、ご理解の通り50%では損益分岐点を下回っているため赤字というわけですね。
為替の分析や勉強はもちろん、様々なテクニックを駆使しつつ勝率を1%でも上げていくこと、それがバイナリーオプション投資の基本となります。
勝率計算以上に大事な損益通算
バイナリーオプションで利益を出す基本は安定した勝率だと前項で説明しましたが、実はこれには罠があります。
もちろん嘘をついたわけではありませんが、損益分岐点を成立させるには勝率と同じだけ大事な要素が別にあり、それが投資金のバランスです。
バイナリーオプションは一度に投資できる上限額が定められており、業社にもよりますが50,000円~200,000円程度です。もちろん大金ではありますが、FXなどほかの投資と比較するとかなり低い額です。
これが意味することは大きく2つあり、1つは「マーチン」でしょう。
バイナリーオプションとマーチン
損益分岐点を無視した戦法になるのですが、主にカジノなどで使われる攻略法に「マーチンゲール法」というものがあります。
※マーチンゲール法自体の説明は、ザオプションという業社を例にシミュレーション検証した記事があるので、気になる方はチェックお願いします。
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マーチンゲールは簡単に言うと、勝負に負けた次の勝負で掛金を倍にすることで、一度勝てばそれまでの負け分をすべて取り返しつつ利益を出すという「荒業」です。
理論上は100%勝てるとされ、バイナリーオプションでも使われる方は実際にいます。確かにマーチンであれば勝率が多少低くても問答無用で利益が出せそうな気はしますが、そこで問題となるのは投資上限額。
基本的に1,000円を最小投資額と定める業社が多いので1,000円をスタート額としますが、6連敗した時点で、次の投資金は6万円を超えてきます。50,000円が投資上限の業社では既に負けが確定しますし、200,000の上限も8連敗したら継続不可能です。
初心者でも50%の勝率が約束されている以上、そんなに連敗は発生しないと思われるかもしれませんが…。
「マーチンがあるから損益分岐点は関係ない」という意見を耳にしたことがあったので、今の機会に触れておこうと思い書きましたが、大事なことはやはり「勝率」と「投資金のバランス」に向き合うこと。
では寄り道しましたが投資金の考え方について説明しますね。
損益分岐を成立させるのは安定した投資金
なんのこっちゃと思われる方もいらっしゃると思うので、具体例で説明します。
以下、投資金をばらつかせて5回の投資を行ってみた想定のシミュレーションです。
投資シミュレーション
- 1回目:1,000円投資(成功)
- 2回目:1,000円投資(成功)
- 3回目:2,000円投資(成功)
- 4回目:3,000円投資(成功)
- 5回目:6,000円投資(失敗)
上のケースでは5回中4回の勝利ですので、勝率は80%です。
運良く成功が続き、手元に増えたお金をもとに少しづつ投資金を上げていくという、割とありがちなシーンかと思いますが残念ながら5回目で失敗。
投資成功時のペイアウト率を、先程平均とした「1.85倍」とすると、なんと勝率が80%以上にも関わらず収支は「マイナス50円」となります。
なんだ50円か…という話ではなく、勝率が意味を成さないケースがあるというのはご理解いただけましたね。
この「流れ」は逆のパターンでも発生し、例えば投資が連続で失敗すると誰もが弱気になり投資金を下げてしまうという事をやりがちです。しかしそうなると予想が当たってもリターンが低く、それまでの損失額を取り返す事も困難な状態に陥ってしまうのです。
一時的な利益よりも、見せかけの高い勝率よりも、大事なことは安定した投資金。
通算で損益を計算できる土俵ができあがりそれで始めてバイナリーオプションが運任せのギャンブルから投資へと切り替わると言っても過言ではありません。
ご自身の懐事情も加味し、多少結果が偏っても冷静でいられる範囲で基準で投資額をまず決め手ください。この部分がしっかりすれば、あとは勝率を上げていくことだけに注力できますし、損益の計算もシンプルとなります。
月間利益50万円を得るには
このサイトを立ち上げてから定期的に50万円を稼ぐにはどのようにすれば良いのか、おすすめの戦略はないのか、といった質問をいただくことがあります。
50万円という数字は私の月の1つの目標でもありますし、一般的にそれくらい利益がでれば仕事を辞めて専業にできるといったラインなのかもしれませんね。
今回はその50万円を稼ぐためのシミュレーション例を出してみますので、実際ご自身の中で納得できたり、投資金の準備や実際に投資をしてみての手応え(勝率)など再現可能かイメージしてみてください。
ちなみにそういった計算をする際は1回の投資で期待できる報酬(期待値)を求めることも大事です。計算式は「勝率×払戻金(投資額×ペイアウト率)」です。
まずは「1回の投資金5,000円」「ペイアウト率1.85倍」のパターンで見てみましょう。
勝率 | 1投資期待 | 投資回数 |
---|---|---|
55% | 5,087円 |
5747回 |
60% | 5,550円 |
909回 |
65% | 6,012円 |
494回 |
70% | 6,475円 |
339回 |
要するに5,000円を投資しても勝率が55%であれば、勝っては負け、増えては減り、をひたすた繰り返すことになります。理屈上は勝率55%を維持する限り5747回投資をすれば50万円の利益達成です。
もちろんこれは現実的な数字ではありません。
しかし、実際バイナリーオプションを分析しパターンがはまった時、勝てる時は勝率は70%を超えることもザラです。というかそうならなくては安定して利益を出すことができません。要するに、運任せで勝つか負けるか分からない時の勝負は避け、自分が勝てるパターン、ご自身の戦略が活きる状況に絞って投資を行うことが本当に重要なことになります。
勝負ドコロを絞ると、投資回数が減ります。例えば勝率70%だとしても339回の投資を行う必要があり、月の投資日を20日とするにしても1日あたり17回もエントリーしなくてはなりません…。17回もこれはいけるというタイミングを見つけられるでしょうか。
そう考えると50万円という目標に対し、1回5,000円という投資金が少ないという事実が見えてきますよね。そこで次は1回あたり1万円の場合を見ましょう。
勝率 | 1投資期待 | 投資回数 |
---|---|---|
55% | 10,175円 |
2857回 |
60% | 11,100円 |
455回 |
65% | 12,025円 |
247回 |
70% | 12,950円 |
169回 |
どうでしょうか、ぐっと現実的になってきました。50万円という目標を出すのであれば1万円を基準に考えた方が良いですし、目標金額が50万円よりも下であれば、そもそも1万円も必要はないと思います。
そして上記はあくまで単純計算で、補足したい2つの点を順にこのままお話しますね。
実際のペイアウト率は更に高い
今回基準とするペイアウト率は1.85倍としてきましたが、ペイアウト率の高い取引をしっかりと頭に入れておくことで払戻金の底上げが期待できます。
以下は海外バイナリーオプション大手2社のペイアウト率比較です。
ハイローオーストラリア
- ハイロー取引:1.85~1.95倍
- スプレッド取引:2.00倍
- ターボ取引:1.85~1.95倍
- ターボスプレッド取引:2.00~2.30倍
ザオプション
- ハイロー取引:1.82~1.90倍
- スプレッド取引:2.00倍
- 短期取引:1.81~1.96倍
- 短期スプレッド取引:2.00倍
スプレッドはペイアウト率こそ高いものの的中率が大きく下がってしまうので論外としても、短期取引であればザオプションは1.96倍、通常のハイロー取引であればハイローオーストラリアは1.95倍までを提供しています。
ペイアウト率が高い取引は判定時間が短いなど、予想がやはり若干難しい傾向にはあるものの、結局はチャートの分析ができるかどうかであり、ご自身の裁量で勝率を上げることは十分に可能です。
1.85倍以上のペイアウト率の取引を基準に、ご自身の戦略を磨くよう意識してみてください。それだけでトータルの収支、損益分岐点に大きな影響を与えます。
勝率も底上げできる可能性は十分ある
今回はあくまで損益分岐点をテーマにした解説記事ですので、チャート分析や攻略の手法などに踏み込んだ話はしませんが、面白い検証結果があるのでお時間がある方は以下の記事を見てみてください。
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ファイブスターズマーケッツという業社が提供していたオートチャーティストというシグナルツールを使って取引してみた検証データを掲載していて、結果「勝率は75%」でした。
残念ながらオートチャーティストは現在提供が停止となっており利用することができませんが、このツールは過去の統計データ・傾向から予測するというもので、分析をすることが勝率に繋がるという事実は伝わる部分もあるかと思います。
損益分岐点を構成するのは先程取り上げたよう安定した投資金と、一定以上のペイアウト率。そして裁量取引によっての安定した勝率ですね。
損益分岐を考えるなら結局は業社選びが大事
先程の2業社によるペイアウト率比較を行ったように、業社によって全く収支の結果が変わってきます。
もちろん総合的にペイアウト率の高いハイローオーストラリア、短期取引でならザオプションが現状の基本と私は考えていて、土日でもバイナリーオプション取引をしたい方はファイブスターズマーケッツでしょうか。現在は先述の通りオートチャーティストは使えませんが、信用度の高い業社には変わりありません。
バイナリーオプションは国内業社よりも海外業社のほうが利益を上げやすく、その基準で私も記事を書いていますが国内・海外の特徴や違いなどは以下にも詳しくまとめています。
参考【2020】海外バイナリーオプションおすすめ口座まとめ!
特に現在ハイローオーストラリアとザオプションは、初回取引の時点で5,000円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンも開催されていたり、この2業社は架空の資金でバイナリーオプションをお試し体験できる「デモ取引」も実装されているので、口座開設がまだの方はぜひチェックしてみてくださいね。
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まとめ
今回はバイナリーオプションの損益分岐点の計算方法や勝率の考え方についての記事でした
要点まとめ
- 損益分岐点を見極めるには当資金の安定とペイアウト率が重要
- 損益分岐点は一度計算してみることによって、普段見えていない数字、基準とすべき情報が新しく見えてくる
損益分岐点と言うと「わかりにくい・めんどくさい」といった印象をお持ちの方が多いと思いますが、普段頭では理解しているもの、例えば「ペイアウト率は高い方が良い」という当然の事においても具体的にどのくらいの差がでるのか見えやすくなりましたよね。
既にバイナリーオプション取引をやられている方は、ぜひ自分の過去の取引を計算してみてください。これから始められる方は今回の記事を参考に、無理のない範囲で効率よく利益を上げていくことをぜひ意識してみてくださいね。
そのほかバイナリーオプション関連の記事を随時更新していますので、お時間つかれる際にはぜひぜひチェックをお願いします。
以上、きよみでしたー!
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