この記事でわかること
- 為替って何?
- 円安ドル高の原因は?
- インフレの影響って回避できるの?
ごきげんよう。きよみです。
最近「円安が進んでいます。」「1ドル150円を超えました。」など為替のニュースを聞かない日はなくなったと言っても過言ではないかもしれません。
でも、「円安」って何かきちんと説明できる人は意外に少ないんです。
ニュースで言ってること、ネット上の情報はどういうことを言っているのか、正しく理解することは非常に大事です。
よく「私には関係ないから。」「どうせ気にしても仕方ない。」という人がいますが、実際はそうではありません。
政治や経済に対して無関心であったとしても、無関係ではいられないのです。
円安ドル高の今僕たちの身に何が起きていて、どうすればよいのか知ることで、少しでも人生が豊かになっていただけたらと思います。
為替取引ってそもそも何だろう?
「為替」の歴史は古く、日本では江戸時代に大きく発達したといわれています。
商人Aが商人Bに代金を支払う場合、現金を直接届けるのでは盗まれてしまう危険があります。
そこで、商人Aは両替商に代金を渡し為替手形を発行してもらい、その手形を受取った商人Bが指定の両替商に持って行き、代金を受取るということが行われていました。
為替は、資金の移動を、現金を直接届けることなく行う手段ともいえます。
どうして為替は動くの?
為替は動くと言うのは皆さんお分かりかとは思うのですが、それでは何故動くのか?と言われると理由が多すぎてわからないと言う事も多々あるかと思います。だからこそ何故動くのか?と言う理由について、改めて知っておく必要があるでしょう。
どうして今為替が動いているのか?理由を知らなければ為替の動きを予測する事は難しいです。
景気
各国中央銀行などが景気について発表していますが、景気は為替と密接な関係があります。
日本には内閣府が生産や雇用などといった様々な要因から指数的に示している指標があります。
またアメリカにおいては雇用統計が景気状況をみるうえで最も有名な指標とされています。
もちろんアメリカも日本同様の景気指数を発表しています。
景気が良くなり経済が活性化すれば、そこにお金を入れたい人が増ますので、為替レートにも影響してきます。
金利
金利というのは預金や貸し付けに対する利子のことを言います。
主に銀行と銀行からお金を借りる個人・企業の動きに関する要因で、景気と密接に関わっています。
金利が高い時は、借入金に対する利息が大きくなってしまうため、企業は借入をして設備投資をすることを控えるでしょう。
また金利が低い時は、借入金に対する利息が小さくて済むため、企業は借入による設備投資やM&A等に積極的になります。
金融政策の動向
上記二点の景気と金利の今後についてヒントを得ることができるのが金融政策の動向です。
各国の中央銀行では物価や景気を見ながら色々な金融政策を行っています。
代表的なものが金融緩和と金融引き締めです。
たとえば景気が悪い時は、経済を下支えするためにお金の回りをよくしなくてはいけません。
お金の回りをよくするために、中央銀行はお金を貸すときの利率を引き下げたり、銀行が持っている国債などを買い上げて市中にお金を供給したりします。
これを「金融緩和」と言います。
金融緩和を行うことでお金の総量が増えるので、お金の価値が下がる。
この反対が「金融引き締め」で、今度は政策金利を上昇させたり、銀行の当座預金残高を縮小させることで、お金の回りを悪くさせます。
こうして各国中央銀行は「市場に流通しているお金の総量」をコントロールしようとしているのです。
そしてこの動向を知ることが、今後の中央銀行の動きを予測するときのヒントになります。
物価
物価というのは、モノやサービスの価格のことを言います。
物価が上がることをインフレーション(インフレ)、下がることをデフレーション(デフレ)と呼びます。
例えば、1つ100円で買えていたアイスが110円になったとき、10%のインフレが起きたことになります。
このとき、お金をベースに考えると、インフレとはお金の価値が下がっている現象。
ここで、日本ではデフレが起きている一方、アメリカではインフレが起きている状況を考えます。
日本円の価値は上がるのに対して、アメリカドルの価値は下がるので、為替レートはドル安・円高。
このように、物価の動きも為替レートに大きな影響を与えています。
その他の要因
その他要因としてまとめたのは地震や火山の噴火といった自然災害や、地域紛争や戦争といった要因です。
これらは予測不能な要因で、国内が混乱するため下落の要因となります。
(ただし、2011年の東日本大震災のときは、日本の保険会社が保険金を用意するために外貨建ての資産を円に換金するとの見方が強まり、むしろ円高になりました。)
主な要因について触れましたが、これら以外にも変動する要因はあります。
たとえば企業の大型買収などで外貨が必要となる場面や、貿易を行う企業の実需なども為替に影響。
2022年9月22日には、日銀が円買いドル売りの介入を行ったことで、一時的に円安が緩やかになっている状況です。
どんなに調べていても天災の予測は難しいので発生したら警戒するといった対策しかないと言うのと、天災等も為替への影響があると言うのは覚えておきましょう。
円安のメリット・デメリット
円安が注目されている昨今ですが、円安だと何がメリットで何がデメリットとなるのでしょうか?
現状はデメリットばかりが注目されていますが、円安だとメリットになる事もちゃんと存在しています。現状はそれだけではなく「原料高」の影響もあるので一概には言えませんが、通常円安のメリットとデメリットについて紹介しておきます。
円安のメリット
円安になると、海外では日本製のものの価格が下がり、売れやすくなります。そのため、輸出関係では利益を得やすくなるでしょう。
また、外貨建ての資産を持っている方にとっては、資産価値が増えることになります。
円安のタイミングで外貨建ての資産を円に交換すれば、外貨建ての資産を購入したときよりも多い円を得ることが可能です。
円安のデメリット
円安になることで輸入品が高くなるため、輸入関係では利益を得にくくなります。また、海外旅行に行きづらくなる点もデメリットです。
例えば、ドルの価値に比べて円の価値が低くなっているときであれば、ドルを通貨とする国々の物価が通常以上に高く感じることがあります。
ホテル代や飛行機代が通常以上に高くなるだけでなく、現地でのショッピング代や飲食代も円高時に比べると割高になります。
同じ予算であれば、今までよりも宿泊数を減らしたり、ホテルのランクを下げたりする必要が生じるかもしれません。
また、お土産や食事に使える外貨での予算が減ることもあります。
どうして円安ドル高になったの?
現在の円安ドル高の原因について考えてみましょう。
時事的な問題になるので、常に何故今為替がこの状態になっているのか?を考える必要がありますが、円安が大きく取り上げられているからこそ、何故?と言う理由について考えてみるのはいいかもしれません。
今後為替が動いた時に、何故そうなったのかを考える癖も付くと思いますし、常に為替の動向に対して意識をしておくと言う事が重要になってきます。
今回は円安について解説をしますが、その都度「原因」が考えられる事は頭に入れておいてください。
日米の金利差
最大の要因は日本とアメリカの金利差。
アメリカは記録的なインフレを抑え込むために急速な利上げを続けていますが、日本は長期金利を0%程度に抑える大規模な金融緩和を続けています。
金利のつく通貨はより儲けが出るため投資家からするとうまみがある。
よってドルを買う動きが世界中で広がり、その反動で円が売られるわけです。
経済
答えの1つが経常収支です。日本が貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示す経済統計です。
3月8日に発表されたことし1月の経常収支は2か月連続の赤字。
赤字幅は過去2番目の水準にまで膨らみました。
原油価格の上昇で「貿易収支」が赤字となったことなどが主な要因でした。
輸出国である日本が貿易赤字を2ヶ月連続出したことは、経済が弱まっていると世界の投資家から見なされてしまったのです。
円安が個人の生活に与える影響
円安になると円で交換できる外貨は減りますが、反対に、外貨を持っている方は普段以上に円を多く交換できるようになります。
そのため、外国人観光客にとっては円安のタイミングで日本に訪問すると日本で安く買い物をすることができるのは知っている方も多いでしょう。
このことから、外国からの訪問客が増えることが考えられます。
外国からの訪問客が増えると、観光地に住む方や観光客の多い施設などで働く方の生活に様々な影響がある事を知っておきましょう。
例えば、観光客の多い施設で働いている方であれば、通常以上に仕事が忙しくなり時間外労働が増え、収入が増える可能性だってあります。
その一方、観光地の飲食店や施設などが混雑するようになり、待ち時間が増えることもあるかもしれません。
また、円安になると輸出に関わる企業は利益を得やすくなります。
普段と同じ量の商品を販売しても得られる外貨が増えるため、業績が上がり、社員にとっては給与増につながることもあるでしょう。
その一方で、ガソリンや小麦などの輸入に頼っているものの値段が上がるという側面もあります。
輸入したものを国内で加工して販売している企業であれば、仕入れコストが増え、販売量が変わらなくても利益が減る可能性があります。
それに伴い、給料やボーナスが下がる恐れもあるでしょう。
また、輸入品が高額になることで、家計が圧迫されることも想定されるでしょう。
輸入品だけでなく輸入した材料をもとに製造する商品も値上げされ、支出が増えることもあります。
※日本は輸出国であるため基本的には円安になっていた方が経済的にはよいと言われています。
個人でできる円安対策
為替レートは常に変動しているため、相対的に円高の時期もあれば、円安になる時期もあります。
円安になることで生活に変化が生じることもあるだけでなく、収入や資産の価値が減ることもあるため注意が必要です。
しかし、適切な対策を実施することで円安時に資産を増やす、あるいは利益を得ることができる可能性があります。
また、円安によるデメリットを極力被らずに生活することも可能です。
個人でできる円安対策としては、主に次の2点が挙げられます。
『外貨建ての資産を保有する』
『国内製品のものに目を向ける』
外貨建ての資産を保有する
円安に備え、外貨建ての資産を保有することをおすすめします。
外貨建ての資産とは、外国株式や外国債券、外貨預金などのように、米ドルやユーロなどの円以外の通貨で価値が表示される資産のことをいいます。
外貨建ての資産は円安のときに資産価値が増えるため、円の資産価値減少のリスクを回避でき、資産を守ることができるでしょう。
ただし、外貨建てばかりでは円高のときに資産を守れなくなるため、円建て資産も同時に保有することが大切です。
為替レートがどのように変化しても大切な資産を守れるよう、複数の種類の通貨に資産を分散させるようにしましょう。
国内製品のものに目を向ける
国内の原料を使い、国内で製造する国内製品は為替レートの影響は受けにくくなります。
円安時には外国製品より国内製品を選択することで、生活への影響を抑えましょう。
ただし、国内の原料を使って国内で製造する場合でも、製造過程や運搬過程で用いる石油などの燃料を外国に頼っている場合には、円安の影響を受けて価格が上昇することがあります。朝食をパンからご飯に変えるなど、身近なところから国内の食品や製品に目を向けていきましょう。
インフレの今自分にできることってなんだろう?
日本はインフレ傾向にあると言われていますが、ずっと続いていたデフレからようやくインフレに変わったと考える事もできます。
物価が上がらなければ給与は上がらないので、良い傾向ではあるのですが、やはり「原料の高騰」で給料には反映されていないのも事実でしょう。
しかしながら、インフレだからこそ出来る事もあると思うので、出来る事を探してみましょう。
インフレってなに?
インフレとはモノの値段が上がり続ける状態のことですが、モノの値段が上がることは、言い換えると「お金の価値が下がる」ことです。
日本でインフレが起こると、「円というお金の価値が下がる」ことから、円安になる可能性があります。
円安になると、輸出業が好調になったり、外国からの観光客が増えたりという点はメリットです。
一方、輸入品が高くなったり、海外旅行の費用が高くなったり、現地での買い物が高くついたりすることがデメリットとして挙げられます。
物価は「金利」とも深い関係があります。需要が供給を上回ることでモノの値段が上がり、企業の収益も高まるでしょう。
そうすると賃金も上がり消費が活性化していきます。このような好景気の中では金利は上昇する傾向にあります。
物価が上がり続けるインフレの局面では一般的に金利を引き上げ、逆にデフレのときには需要を高めるために金利を引き下げる金融政策がとられます。
金利が上がると、借り入れをするときの金利は上がりますが、預け入れをするときの金利も上がるので、インフレで恩恵を受ける人もいれば、そうでない人もいるのです。
インフレになった場合を想定して、私たちはどのような対策をしておけば良いのでしょうか。
その一つは、お金(貨幣)を「価値ある別のモノ」に替えておくということです。
価値ある別のモノとは、主に3つあります。
株式
一般的にインフレ時には企業活動が活発になるので、株価が上昇します。
貨幣価値は下がっても株価は上がるので、資産は目減りしません。
外貨
インフレになると円安を引き起こしやすいと書きましたが、円をドルなどの外貨に替えておき、円安局面で外貨を円に替えるという方法があります。
そのため、資産をあらかじめある程度分散させておく必要があります。
貴金属
希少性が高いものなので値下がりをする可能性は低いといえます。
金やプラチナ、銀などは「有限」である事から、年々価値は上昇しています。しかしながら、下がらないとは言えないので絶対に安全と言う訳では無いと言うのは覚えておきましょう。
まとめ
今テレビで話題となっている『円安』についてまとめました。
また、円安の中、インフレが進む中で個人個人ができることについてもまとめました。
政治、経済の影響は個人個人の消費、収入、資産の状態へ直接的または間接的に影響を大きく与えます。
決して『私には関係ないから!』ではいられません。何もしなければあなたの資産はドンドン減ってしまうでしょう。
(そもそも日銀は年2%のインフレ(物価上昇)を目標にしていますから、何もせずに貯金していても年2%資産が減っていくのと同じことです。)
要点まとめ
- 円安やドル高と言った為替の値動きは必ず起こるもの。
- 原因や要因を追う事は為替取引を行うなら重要
- 関係ないでは済まされないくらいに影響がある事なのを知っておこう!
そのため、きちんと情報を集め、すこしずつでも行動に移すことがあなた自身の豊かさにつながっていくのだと思います。
円安やドル高など為替の動きは日々起こり得る事です。「何故?」と言う原因や要因をしっかりと理解しておく事で、値動きの流れが変わるタイミングを掴めるかもしれません。
それは確実に投資に活きる事なので、知っておいて損になる事は無いでしょう。
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